家具・雑貨の選び方

kagusato column家具・雑貨の選び方

こたつの選び方と種類

オザワ スタッフ:オザワ

【こたつ】【コタツ】、漢字で書くと【炬燵】。
別称【おこた】。
フカフカのお布団に足を入れ、テレビを見たり・雑誌を読んだり・ゴロゴロしたり。
この上なく幸せを感じられるのが、「冬の風物詩」こたつの良さではないでしょうか。

幼少期に外出先から帰宅すると、祖母から「早うこっちのおこたに入ってあったまり~」
と柔らかな広島弁で優しく声をかけてもらったのを思い出します。
体の芯からじんわり温まる事が出来るこたつは、昔から現在まで、日本の生活様式の
移り変わりと共に変化し、現在も暖房器具として欠かせない存在の一つだと思っております。

こたつはいつ必要?

「少し肌寒くなってきたな」と感じる季節に衣替えをおこない、
「朝・晩すっかり冷え込んできたなと」感じる季節にお部屋の冬支度や模様替えをされる方が多いと思います。

ちなみに、最低室温15度を下回る時に、暖房器具をお買い求めになる方が多いそうです。

ご参考までに、当店でこたつをお買い求めになられるお客様の統計データをご案内させていただきます。

•北海道・東北:9月中旬~10月上旬
•東日本:10月上旬~11月上旬
•西日本:10月下旬~11月中旬
•沖縄:1月上旬~2月上旬

今回は、寒い時期にお部屋の暖を取れる【こたつ】の選び方と種類について、ご紹介いたします。

目次

こたつを置くメリットは?

こたつ派、エアコン派、石油・電気ヒーター派が分かれる中、こたつの一番のメリットといえば、手軽さと省エネではないでしょうか。
設置スペースさえあれば、電源の抜き差しとコントローラーの温度調整のみで対応出来、お子様も比較的簡単に操作できる為、「留守番の際に安心だ。」と言われるお客様もいらっしゃいます。

 

①エアコンとこたつ、どちらが省エネ?

最近は省エネ機能が付いたエアコンも販売されていますので断言は難しいですが、
当店調べでは下記のような結果となっています。

エアコンと比べてこたつは1時間あたりの平均消費電力・光熱費ともに、エアコンの半分以下。CO2の排出量に至っては、6分の1以下。暖房機器の中でも節電効果が高く、環境にも優しいアイテムです。

 

②お部屋の乾燥

最近のエアコンは除湿・換気機能付きのものも販売されておりますが、室温全体を温めるエアコンや石油ストーブに比べ、体を温める事を目的とするこたつとでは、乾燥の度合いは異なるようです。
直接体を温める暖房器具として開発されたこたつは、お部屋が乾燥しにくい事もお勧めポイントの一つです。

 

③頭スッキリ!

「頭寒足熱」という言葉をご存知でしょうか。
エアコンやストーブを長時間付けたお部屋に滞在すると、頭がぼーっとしてくるご経験をされた方もいらっしゃるのではないかと思います。
もちろん、お部屋全体を暖める方が体に合うという方も多くいらっしゃると思いますが、暖まった室内で長時間過ごすのが苦手な方、低めの温度で体を温めつつ頭をすっきりキープさせリモートワークや勉強をされたい方に、こたつはお勧めです。

こたつを置くデメリットは?

沢山ご案内しましたメリットの反面、少しだけ使う上で知っておいていただきたい事があります。
よろしければご参考にされてください。

 

①脱水症状を起こす可能性がある

長時間、こたつの中に入られていると、体の温度調整が難しくなり脱水症状になられるケースが発生しております。
こたつをご利用になられる際は、こまめに水分補給を取られながらご使用いただく事をお勧めいたします。

②つい同じ姿勢のまま過ごしてしまう

「あったかくて気持ちよいからこのまま出たくない。」
離れたところにある物を取る事すら億劫になるのが、こたつ生活あるあるではないでしょうか。
是非誘惑に打ち勝ち、体の為に時間を決め、時折立ち上がったりストレッチ等される事をお勧めいたします。

③場所を取る

「お部屋に置くと場所を取るので、買うのを悩んでしまう」というご意見をいただく事があります。
確かに、こたつ布団の裾の広がりまで考えると、どうしてもお部屋のスペースを占領する為、購入時には躊躇してしまいがちです。
私自身も数年前にリビングにこたつを置くか検討した際、家族会議をしながら皆で悩んだ記憶があります。

最近では、お客様の生活スタイルやご要望から生まれた多種多様な機種が出ていますので、同じ様にお悩みの方は、よろしければここからご案内させていただく内容をご確認ください。

こたつの形、サイズについて

一般的な四角い天板。コンパクトな正方形サイズから、リビングやソファにも使える長方形サイズまで。一人暮らしの方や自室、書斎用からご家族でゆったり入れる大きなサイズまで、様々な種類をご紹介いたします。

>こたつテーブル 正方形65cm~90cm一覧
>こたつテーブル 長方形105cm一覧
>こたつテーブル 長方形120cm一覧
>こたつテーブル 長方形135cm一覧
>こたつテーブル 長方形150cm一覧
>こたつテーブル 正方形180cm一覧

 

近年人気の丸型。特に一人暮らしや個室で使われたい方に人気です。サイドテーブルとしても使えるコンパクトサイズからご家族ゆったり入れる大型の円卓までご紹介いたします。

>こたつテーブル 丸型・楕円形一覧

 

リビング学習の為の勉強机・学習デスクとして、書斎やリビングでのワークスペースとしてお勧めのこたつです。冬場だけでなく年中使えるすっきりデザインなので、リモートワークやオンライン学習用のPCデスクとしても大活躍です。

>こたつテーブル ハイタイプ一覧

 

 

こたつに使われる材質について

近年はリビングにもマッチするよう、様々な材質のものが販売されています。オフシーズンでもインテリアとしてオシャレに使える人気がある材をいくつかピックアップしてご紹介いたします。

 

・ブラックチェリー(画像左上)

主に北米の北東部で生育するバラ科で、日本の桜の樹と同じサクラ属。「アメリカンブラックチェリー」とも呼ばれます。
加工性や安定性に優れており、昔から高級家具材として人気の高い木材です。

時が経つにつれて色合いの変化が大きいのが特徴です。はじめは白木に近い淡い色のものが、時間の経過につれ濃い紅褐色になり、つやも増します。使い込むほどに、風合いと高級感が増していく変化も、世界中で愛され続けている理由のひとつになっています。

・ウォールナット(画像左下)

主に北米産のブラック・ウォールナットが日本で人気の「ウォールナット」を指している事が多いです。クルミ科クルミ属のウォールナットは、半環孔材の落葉広葉樹です。穏やかで流れるような木目を持ち、美しい見た目と落ち着いた色味で、人気高い材質の一つです。

オシャレでスタイリッシュな空間や大人の落ち着いたお部屋を演出するのに適した風合いの為、家具用としても人気がある材です。

・ミズナラ(画像右上)

ミズナラは、ブナ科コナラ属の落葉広葉樹。ミズナラの樹木は、大きなものは高さ35メートル以上にも達し、木材は高級家具や建材として、有名なお話としてはウイスキーの酒樽としても重宝されています。
心材はくすんだ褐色で、加工や着色性に優れ、しっかりと強度があります。特に北海道のものが良質とされ、「道産の楢」(ジャパニーズオーク)と呼ばれ、国際的にも高い評価を受けています。

歴史を刻んだ味のある質感は、近年流行しているDIY系・ダメージ系・スモークカラー系の雰囲気のお部屋にもマッチする材質です。

・タモ(画像右下)

モクセイ科トネリコ属の広葉樹のひとつであるタモ・アッシュ材は、環孔材ならではの、はっきりとした力強い木目が特徴的です。有名な話としては、その丈夫な材質から野球のバットとしても重宝されている材質の一つです。

ナチュラルな木目の風合いと重厚感あふれる質感は、こたつになってもしっかりと良さが残り、長く愛用するのにお勧めの材質です。

こたつは冬だけしか使えない?

こたつはいつ必要?

こたつを購入する際に気になるのが、お部屋のスペース。
冬だけの利用を考えると、使わない時にはどこに片付けようか?と悩んでしまいます。
最近のこたつはそんなオフシーズンにもリビングやお部屋で座卓・テーブルとして使えるデザインに。
奥行きが控えめでソファテーブルとしてぴったりのデザイン、ヒーター部分はフラット構造に出来ていたり、コントローラーをしまっておけるポケットがあるものも。
是非オフシーズンのご使用もイメージしながら、こたつ選びを楽しまれてください。

こたつのおすすめ機能

あると便利な追加機能。ちょっとした機能ですが、実際お使いになられたお客様から「お値段少しかかったけど、こだわってよかった」とご意見いただくポイントを3点ご紹介いたします。

その1.温度調整機能付きコントローラー。こたつの中にもぐって調整するパターンや二段階式の簡易版等もありますが、長時間ご利用いただく際にとっても便利なのが、こまめな温度調整を手元で出来る、コントローラー。簡易版より少し大きめですが、こたつを使わない季節にはコードごと収納できるスペースが付いているので、お勧めです!

 

 

 

その2.折れ脚機能付きこたつ。コンパクトに折りたたみが出来る仕様で、こたつシーズン以外は収納しておきたいという方にお勧めです!

 

その3.継ぎ脚で高さ調整が出来るこたつ。座椅子に座って使いたい方・低めのこたつのほうが使いやすい方、ご利用シーンによって高さ調整が出来る仕様になっています。継ぎ脚機能付きか、何段階調整可能かは、それぞれのメーカーで異なりますので、是非ご検討時には事前にご確認ください。