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木製家具のすべり復活!自宅で簡単、ロウを使った木製品のお手入れ方法ご紹介

ナカ スタッフ:ナカ

天然木を使用した家具は湿気や乾燥によって、収縮・膨張することがあります。木は家具になってからも呼吸しているんですね。
今回は、学習机の引き出しを例に、ロウを使った木製家具のお手入れ方法をご紹介します。

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ロウを使ったお手入れとは?

木製家具のお手入れ用に、と、ホームセンターに販売されているロウを見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。滑りがよくなるのは何となくわかるけど、そもそもロウのどんな特性が木製家具のお手入れに有効なのでしょう?ロウの特徴を確認してみましょう!

 

お手入れに活きる!ロウの特徴
■油分を含み撥水性(はっすいせい)がある
ロウには水をはじく性質があるので、湿気から守って滑りやすくなりそう。湿度に影響を受けやすい木製家具のお手入れにうってつけですね。

■表面保護膜を形成する
ロウを塗った後は薄い被膜となって素材が保護されます。

■固体状態での柔らかさ
常温で固体ですが、ある程度の柔らかさがあり、加工や塗布がしやすい特徴も。慣れない方でもおうちでのお手入れのハードルが下がりそう。

 

どんな木製家具にもロウを使ったお手入れはできる?

ロウを使えば木製家具ならどんなものでも滑りやすくなる!わけではなく、「家具の仕様」によるためまずは確認が必要です。
例えば、学習机の引き出しのレールが金属製なら、ロウよりグリースという油分を塗布すべきかもしれません。
学習机の引き出しの滑りが悪いな、がたつきを感じるな、と思ったら、まずはお手元のアイテムの引き出しがどんな構造になっているか確認してみましょう。

ロウの使い方、おすすめ手順

滑りが悪い木製家具の仕様を確認して、ロウでのお手入れができるかも、と分かったら、実際にロウを使ってお手入れしてみましょう!
用意するものは市販のロウだけ。ホームセンターなどで販売されているものをご使用いただけます。ここでは、学習机の引き出し(引き出しのレール部分が木製のもの)を例にお手入れ手順をご紹介します。

ロウのサイズは小回りの利く手のひらサイズがおすすめです。
「どのくらい塗ったらいいの・・・?」と悩ましい方は、まずは2~3回程撫でるように塗ってみてください。それでもまだ滑りが悪く感じたら、もう少し回数を重ねてみてくださいね。一度に大量にロウをつけすぎないように注意しましょう!

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「お手入れ」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、今回ご紹介したように、ロウを使ったケアは意外と手軽。身近なホームセンターなどで買い求めやすいのも良いですよね。
木の家具は、手をかけるほどに味わいが増し、暮らしに寄り添う存在になっていきます。今回のコラムが、お手元の家具を長くご愛用いただけるサポートになれば嬉しいです!