育ち盛りのからだに合わせて、常に最適な姿勢を保てるように。

小学校から高校にかけての成長期に、1年で5cm以上も身長が伸びることもある子供たち。育ち盛りのお子様のことを考えて、学習家具も長く使えるものを選びたいものです。

オカムラでは、人間工学の権威である千葉工業大学工学部の上野義雪准教授の監修のもと、学習時の姿勢について実証的な考察を行っています。 学習時の理想的な着座姿勢は、かかとが床についた状態と言われています。体格に合わない机といすでは、からだへの負担が大きくなり、疲れやすく、集中力を保つこともできません。
また、からだの発育に悪影響を及ぼすこともあります。
成長過程において常に理想的な姿勢を保つには、その時々の体格に合わせて、机といすのサイズを設定できることが必要です。「学校用家具」IS(日本工業規格)」では、標準身長を基準にして、学校の教室で使用する机といすのサイズを6段階に設定しています。オカムラはこの規格に基づいて、子供の成長に合わせて快適に使える学習家具の研究開発に積極的に取り組んでいます。

小学生から高校生になるまでに、子供たちはこんなに成長します

足がしっかり床につく姿勢が理想的

学習机は、机の天板が固定式で、いすの高さを上下して子供の身長に合わせる構造が主流です。身長が低いうちは座面が高くなるため、かかとが床につかないで、宙に浮いてしまいます。しかし、大切なのは人のからだに家具を合わせることであり、かかとが床にしっかりつく姿勢を保つことです。 いすの高さや背もたれの有無を比較した実験結果(右の図)でも、かかとがつかない場合には、からだの負担が大きくなります。人は同じ姿勢を長時間保ちつづけると無意識に足を動かして姿勢を変え、疲れを軽減しています。かかとがしっかり床についていたほうが姿勢を変えやすいため、足掛けのあるいすよりも無理のない姿勢を保てます。
さらに、大人よりもからだの重心が上にある子供が高いいすに座ると、後方に転倒する危険性もあります。足がかかとまでしっかり床につくことで体重も分散し、安全性を高めることができます。

脚がしっかり床につく姿勢が理想的